
予防・口腔衛生指導とは
Preventive


矯正治療のリスクのひとつに、虫歯や歯周病が発症しやすいことがあげられます。矯正装置の周りは食べ物が付着しやすく、歯垢が形成されやすい環境です。治療中に虫歯や歯周病にかかってしまうと、せっかく歯並びを整えたにもかかわらずメリットが少なくなってしまいます。
歯の健康を守るうえで何より大切なのは、日ごろから虫歯や歯周病を予防することです。仙台東口矯正歯科では予防・口腔衛生指導を重点的に行ない、患者さまの歯の健康管理に努めています。歯磨きの質を向上させる「歯磨き指導」、おやつの適切な食べ方などをお教えする「食事指導」など、さまざまなプログラムをご用意しています。
歯磨き指導の流れ Flow
1歯の染め出し

2お口の写真撮影

3歯磨き指導

4保護者さま向けの仕上げ磨き指導

5モニターでの説明

当院の予防・口腔衛生指導治療 Treatment
フッ化ナトリウム洗口剤(ミラノール顆粒11%)
フッ素は、虫歯を抑制するための効果がいくつかあります。フルオロアパタイトを形成して歯質を強化する作用、細菌が酸を産生するのを抑える作用、そして再石灰化を促進する作用です。当院では、株式会社ビーブランド・メディコーデンタルの「フッ化ナトリウム洗口剤(ミラノール顆粒11%)」を採用しています。この洗口剤はすべての歯へスムーズにフッ素が行きわたって取り込めるように調整されているので、より良い虫歯の予防効果を得られます。
フッ化ナトリウム洗口剤(ミラノール顆粒11%) 医療機器承認番号:21700AMZ00612歯科用ミネラルパック(MIペースト)
歯が脱灰するとミネラルが失われ、虫歯が進行してしまうおそれがあります。株式会社ジーシーの「歯科用ミネラルパック(MIペースト)」はミネラルを含有しており、歯にペーストを塗布することでミネラルが吸収されます。また、中和作用によってお口の中が酸性になりにくい状態になります。5種類のフレーバーからお好みのものをお選びください。
歯科用ミネラルパック(MIペースト)歯科合着用グラスポリアルケノエート系レジンセメント(ジーシー フジオルソLC)
当院では、矯正治療中にできる限り虫歯が発生しないよう、接着剤にも配慮しています。矯正装置の接着には、原則として、フッ素徐放性があって虫歯になりにくい接着剤、株式会社ジーシーの「歯科合着用グラスポリアルケノエート系レジンセメント(ジーシー フジオルソLC)」を使っています。
一般的な矯正治療向けの接着剤より強度に劣るため、矯正装置が外れやすいというデメリットがありますが、虫歯になりづらいという大きなメリットがあります。
・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
・装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・あごの成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずの影響で、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
・矯正治療により上下の前歯を前方や後方へ傾斜することにより、上下口唇の突出感が生じたり、増幅したりする一方、陥凹感が生じたり、増幅するなど変化することがありますが、矯正歯科医師による側貌のコントロールはできません。
・治療期間は歯並びと咬み合わせに異なりますが、前歯だけ永久歯に生え揃う小学校低学年(1〜4年生頃)の混合歯列で第一期矯正治療(限局矯正)を行う必要がある場合、動的治療期間は約半年~1年半程度ですが、その後、全ての歯が永久歯に生え揃う永久歯列で第二期矯正治療として広範囲矯正治療(本格矯正)が必要になった場合、成人矯正同様、動的治療期間は約1年半〜2年半程度ですが、2年半以上要することもあり、通院期間は総じて10年以上に及ぶことになります。
1.公的健康保険適用外の自費(自由)診療になります。
2.矯正治療の通院期間は歯並びを整える動的治療期間とその後、整えた歯並びが後戻りしない様に保定装置(リテーナー)を装着して頂きながら経過観察を行う保定期間の合計となります。
3.矯正治療の治療期間や通院回数は矯正治療の開始時期、不正咬合の程度、非抜歯・抜歯、使用装置などにより変わりますが、おおよその目安は以下の通りです。
▼混合歯列での第一期矯正治療(限局矯正)、永久歯列での部分矯正(MTM)を行った場合
・動的治療期間:約6か月~1年6か月、通院回数(毎月1回):約 6~18回
・保定期間:約1年、通院回数(数か月に1回):約4回(※1)
・合計通院回数:約1年6か月~2年6か月、合計通院回数:約10~22回
▼永久歯列での第二期矯正治療(本格矯正)を唇側(表側)ブラケット矯正装置(ラビアルブラケット矯正装置)にて行った場合(※2)
・歯を抜かない非抜歯治療での動的治療期間:約1年6か月~2年、通院回数(毎月1回):約18~24回
・歯を抜いた抜歯治療での動的治療期間:約2年~2年6か月、通院回数(毎月1回):約 24~30回
・保定期間(※3):3年、通院回数(数か月に1回):約12回
・合計通院回数:約4年6か月~5年6か月、合計通院回数:約30~42回
※1 混合歯列で第一期矯正治療(限局矯正)を行った場合、約1年間の保定期間終了後も永久歯列完成まで経過観察を継続しますので、通院回数は4回以上になります。
※2 舌側(裏側)ブラケット矯正装置(ハーフリンガルブラケット矯正装置、フルリンガルブラケット矯正装置)の場合、唇側(表側)ブラケット矯正装置(ラビアルブラケット矯正装置)よりも動的治療期間が長くなる場合があります。
※3 当院が規定する保定期間と通院回数で記載しております。
・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医薬品です。毎日または週1回、食後または就寝前に洗口することで、虫歯を予防する効果を得られます。
・公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・決められた使用量を守ってお使いください。
・お子さまが使用される場合は、ご家族の監視下で行なってください。
・洗口後30分間は、うがいや飲食物の摂取を控えてください。
・ミネラルやCPP-ACP(リカルデント)を含んだ口腔ケア製品です。
・公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・リカルデントガムと同じ牛乳由来成分 CPP-ACP が含まれているため、牛乳アレルギーの方には使用できません。
当院でご提供している「歯科用ミネラルパック(MIペースト)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医薬品となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
○未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年7月21日最終確認)。
○入手経路等
株式会社ジーシーより入手しています。
○国内の承認医療機器等の有無
国内では、歯科用ミネラルパック(MIペースト)と同様の性能を有した承認医薬品は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年7月21日最終確認)。
○諸外国における安全性等にかかわる情報
情報が不足しているため、ここでは歯科用ミネラルパック(MIペースト)の諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
○医薬品副作用被害救済制度対象外
日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。
・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医薬品であり、歯科矯正用装置(ブラケット)と歯質の接着材として使用します。
・公的健康保険対象となるか、公的健康保険対象外の自費診療となるかは、歯科医師にご確認ください。自費診療となる場合は保険診療よりも高額になります。
・グラスアイオノマーセメント、メタクリレート系ポリマー、メタクリレート系モノマーに対して発疹、皮膚炎など過敏症の既往歴のある患者さまには、使用できません。
・発疹などの過敏症状を起こした場合は、使用を中止し、すぐに医師の診断を受けてください。