舌のお話

仙台東口矯正歯科の鈴木です。

7月になりましたが夏らしくない天気が続いていますね。加えて仙台は気温も上がらず、7月なのにまだ長袖を着ることが多くてびっくりしています。皆さんも体調管理お気を付けください。

 

 

 

さて、今日は、舌についてお話しします。牛タンじゃないですよ!笑

なぜ矯正歯科で舌の話が出てくるのかと思った方もいらっしゃると思います。実は、舌の動きは歯並びにとても大きく関わります。

 

 

【舌と歯の関わり】

普段自分の「舌」を意識して生活されている方は少ないかと思います。なにも考えず黙っている時にみなさんの舌はどこにありますか?本来舌は、上あごにふわっと付いています。下にあったり、上下の歯と歯の間にあったりなどという状態は本来の舌の位置ではありません。

飲み込む時に舌で上下の歯を押したり、舌と歯で食べ物を噛みきったりすることを、「舌癖(ぜつへき)」といいます。矯正する前の歯並びに合わせて、舌が本来の動きをしていないことがあります。

矯正治療をしている途中でこの舌の動きが治療の邪魔をすることがあるのです。舌癖があるまま治療を続けると、歯が予定通り動かなかったり、治療後の歯並びが安定しないということにもつながります。ですので、矯正治療を行いながら舌の動きのコントロールをしていく必要があります。

 

 

【どんなことをするのか】

専門的な言葉で言うと、MFT(筋機能療法)といいます。簡単に言えば舌の筋トレのようなものです。一日筋トレをしただけでムキムキにならないのと同じように、舌のトレーニングも毎日コツコツやっていただくことが大切です。1日5~10分もあればできるような簡単なトレーニングなので、大人からお子さんまで必要と思われる方にはみなさんに行っております。

 

 

【当院でのやり方】

治療にいらした際に進み具合をチェックさせていただいて一緒に練習をし、それをおうちで継続してやっていただきます。舌のトレーニングの冊子をお渡ししていますのでそれを見ながら毎日行っていただきます。写真はトレーニングの一例です。

 

 

 

舌のトレーニングだけで歯並びが治るというわけではありません。矯正治療と併せて毎日継続して行っていただくことでだんだんと効果が出始めます。すぐに効果がでるものではないですが、舌癖をそのままにした方とトレーニングをしっかり頑張っていた方とでは、治療の進み具合も治療後の安定具合も全然違います。頑張った分だけ後から効果はしっかり出てくるので、やる価値は絶対にあると思います

 

 

また、当院ではスタッフの共通認識と技術向上のために定期的に勉強会をおこなっております。今後も患者さんが楽しく効率よくトレーニングができるようサポートしてまいります。