仙台東口矯正歯科、歯科衛生士の鈴木です。
さて、今回は外科手術を伴う矯正治療をおこなった患者さんの症例を写真と共に解説していきます。
〇 年齢 25歳 男性
〇 主訴 下の前歯のデコボコ、下の顎が出ている
〇 診断 下顎前突。外科矯正治療
〇 治療期間 4年3か月
〇 抜歯 上下左右4番
〇 装置 マルチブラケット装置(治療回数 61回)
〇 治療費 40~50万円
〇 リスク・副作用 むし歯・歯周病・歯根吸収
20代男性、初診時のお口の中の写真です。(2019年11月30日)
また、噛んだ時に左の前歯が当たるので噛む時にずらしているとのことで、みてみると早期接触が認められました。早期接触とは、噛んだ時に最初に当たる部分のことです。こちらの方は赤い丸で囲んだ部分に早期接触がありました。
早期接触をそのままにしているとその部分の歯ぐきが下がってきたり、しみたり、痛みが出てきたりと色々問題があります。こちらも矯正治療で改善していきます。
治療開始時のお口の中の写真です。(2019年11月30日)
左上の2番目の歯は引っ込んでいて装置が付けられなかったので最初は付けずに進めていきます。
治療開始して数か月経って装置が付けられる場所を確保して、それでも普通の大きさの装置は付けられなかったのでまずは小さい装置を付けました。
さらに数か月後、十分な隙間ができたので普通の通常の装置に付け替えました。
矯正治療を開始して約2年半ほどで外科手術をおこない、2024年4月5日に矯正治療終了となりました。
お口の中のお写真です。
そして、お顔のお写真です。
口元がすっきりして笑顔もさらに素敵になりました^^
長い間歯並びについて悩まれていたとのことでしたが、初診相談を受けて頑張れそうと思い治療に踏み切ったそうです。外科手術を伴う治療でしたので不安もあったようでしたが自分で決めて始めたことだったので治療を頑張ることができたとのことでした。
外科手術は2時間~4時間に及ぶ全身麻酔の手術で、入院は10日ほど必要になります。手術後しばらくはお顔が腫れ、お口が開かないので食事は流動食になります。回復を見ながらお口を開ける練習をしたりして、だんだんとお口があくようになってきます。
手術後~お口が開くようになるまでの期間が一番大変だと思います。今まで何人もの患者さんを「いってらっしゃい!」と見送ってきましたが、こんな大変なことを頑張れる患者さんを尊敬します><
わたしたちが代わることはできないですが、少しでも快適に過ごしていただけるようお手伝いしますので、気になることはなんでも言ってください!
自分も外科矯正が必要かも?や、この歯並びで外科矯正できますか?など、気になった方は初診相談受け付けています!